39%が後悔?不動産売却で失敗しないための5つのポイント(後編)

前回に続き、不動産売却で「後悔しないために大切なポイント」を整理してお伝えします。
今回は残りの3つのポイントについて、私なりの視点から解説いたします。
3.最低価格の決め方
売却価格は高く決まれば嬉しいものですが、思うように進まないこともあります。
そのときに焦って値下げを重ねてしまい、結果として損をしてしまうケースは少なくありません。
こうした事態を避けるためには、売却前の段階で「ここまでは下げてもよい」というラインを決めておくことが大切です。
理由が明確な最低価格を決めておけば、販売期間が長引いて判断がぶれることも防げます。
価格の根拠を整理しながら、落としどころを事前に決めておきましょう。
4. 売り出し時期を見極める
売却には「タイミング」が影響します。
特にマンションは築年数の影響が大きく、5年ほどで価値が緩やかに下がり始め、11年目から下落幅が大きくなると言われています。
築15〜20年になると、5年で10%下がるケースもあり、築20年では新築時の半額前後になることも珍しくありません。
立地や環境が強みになる場合は別ですが、そうでない物件ほど、売り出すタイミングを慎重に考える必要があります。
ご自身の生活設計と市場の変化を照らし合わせながら判断していきましょう。
5. 内覧の第一印象が決め手
不動産も人と同じで、「第一印象」が大きな判断材料になります。
内覧時に室内がきれいで整えられていると、購入検討者の受け止め方は大きく変わります。
居住中の内覧では、
- 玄関の散らかり
- 水回りの汚れ
- 生活感が強すぎる状態
はマイナス印象につながり、せっかくの機会を逃してしまうこともあります。
急な内覧にも対応できるよう、日頃からの整理整頓と掃除を心がけておくと安心です。
「ここで暮らすイメージが湧くかどうか」が、購入意欲の大きな決め手になります。
まとめ
2回にわたって、不動産売却で後悔を防ぐための5つのポイントをお伝えしました。
売却はそう何度も経験するものではありませんが、事前にポイントを知っておくだけで判断の質が大きく変わります。
- 周辺相場を知る
- 査定額だけで判断しない
- 最低価格を決めておく
- 売り出しの時期を見極める
- 内覧の第一印象を整える
不動産の売却は「価格」だけでなく、タイミングや準備の仕方によって結果が変わります。
売却を検討される際は、ぜひ今回の内容を参考にしていただければ嬉しく思います。


